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理想の診療所を創る鍵~オープニングスタッフ選定・育成のコツ~②

 人事労務ニュースでは、前回に引き続き「理想の診療所を創る鍵~オープニングスタッフ選定・育成のコツ~」についてご説明致します。

3.人事問題が少ない職場環境をどう作るか

 昨今は、労働条件について不満をはっきりと主張する風潮がありますので、労働者にとって厳しい条件程、事前に良く説明し理解していただいた上で雇用契約を結ぶ必要があります。また、労働基準法第15条では、「労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。」と定めており、書面で明示すべき事項も限定的に定められていますので、法令順守の観点からもその必要性があります。
 初めのトラブル例で挙げた、「賞与」や「超過勤務」等、労働条件に関してのトラブルは全職員にすぐに情報が行き渡り、その後院長に対する不信感へと繋がり、指示命令に従わないという行動に発展します。「初年度の賞与は無し」というような職員に不利な条件であっても、最初に書面を見せながら説明を行い「患者様にたくさん来ていただける診療所になれば、たくさん賞与が払えるので一緒に頑張っていきましょう」と、声掛けを行いながら同意のもとに契約を締結すれば信頼へと繋がります。
 安心して働き、院長と同じ方向を向いて働いてもらうためには、時間と手間を惜しまず手順を踏みましょう。

4.患者満足度を高め、選ばれる医療機関に成長させる

 地域の患者様から選ばれる医療機関になるには、医師の技術だけではなく職員の親しみやすさと温かい対応が必要ですが、これを「お友達に話すような言葉で話すこと」だと勘違いし、馴れ馴れしいだけの対応をしてクレームに繋がることが多くあります。
 成功している診療所の職員は、丁寧な中にも温かみがあり、いつも「患者様のために」という思いが溢れていることが伝わります。そうした状況は偶然作り出されたものではありません。接遇研修を定期的に開催し、業務ミーティングを繰り返し、常に患者様のためには何をしたらいいのか全員で考え実行した結果であり、それが職員の能力向上、患者満足へと繋がっているのです。

 開業後「思い描いた通りの診療所を創ることが出来た」と振り返るために、採用から教育までしっかりと整備し、職員問題を乗り越え、選ばれる医療機関を作りましょう。