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静かなお盆さま

 生活スタイルの変化とともに、挨拶の在り方も変わってきているようです。子供の時分、お盆には親たちが「静かなお盆さまで」と言葉を交わしているのを思い出しました。そういうものだと倣い、使ってきた言葉。お盆休みに夏季休暇の色合いが濃くなり、旅行気分の帰省が多くなってくると、自然と賑やかさがよいものと感じられるようになっています。
 先祖の霊に手を揃える。また不惑の歳を迎え、初盆の挨拶に伺う機会も多くなっています。いろいろな形の天寿。故人を偲びつつ線香の先に火を灯していますと、なるほど静かに過ごせるお盆さまというのは、それだけで本当にありがたいものだと実感する次第です。
 社会の情報化が進み、世界の変化するスピードはかつて類を見ないほどになっています。これまでがこうだったからという応対では、実も情も伴わないものになりかねません。先達が積み重ねてきたものをゼロにするのではなく、そこに新しいものを生み出していく形で、新しい時代に対応して参りたいと思います。

K.M